色の効果 前編
色はどの人間も同じ印象を持っている、と思っていませんか?
今回の記事ではそんな印象をお持ちの方必見です!!!
今お持ちの考えが一気に覆されるかも、、、?🙋
色の効果 前編です!
海外旅行に行くと、広告やパッケージの色が、日本と全然違うことに驚き、ついつい現地のお菓子を買いまくってしまうなんてことはありませんか?!
また、仕事で海外とデザインのやりとりをするときにも、「なんでこの色使ったの?ありえない…」と、修正をしなければならない場合があったりします。
では、なぜこのようなことがおこるのか? 今回は「 海外との色彩感覚の違い 」をテーマにし、それが各国のWebサイトデザインにどういう影響を及ぼしているのか検証してみました。
参照サイト:http://www.web-consultants.jp/column/3348/
国によって色の感じ方が違う
日本の中では常識的な色でも、海外ではまったく通じないことがあります。まずは、海外との色彩感覚にズレがあるという例をいくつかあげてみます。
虹の色は何色?
日本
赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の7色 ■■■■■■■
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イギリス・アメリカ
赤・橙・黄・緑・青・紫の6色 ■■■■■■
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アフリカ(バサ語族)
赤・黒の2色 ■■
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赤のイメージは?
日本…情熱
中国…幸福
優雅な色といえば?
日本…紫 ■
欧米…黒 ■
このように、同じ色でもイメージが違ったり、イメージから連想する色が違っていたりするのです。
参考:虹の色数の話
なぜ国によって色が違うのか?
太陽の光によって見え方が違う
色の見え方は太陽光の波長によって変化します。赤道に近づくほど赤みが強調され、赤道から離れるほど青みが強調されるという特性があります。そのため、国によって自然界の色みが変わってしまうことがあるのです。
また、色の見え方によって好みの色にも差が出てしまいます。日本でも、北海道と沖縄では、建造物やお土産もの、服などでずいぶん色に違いがあります。世界的に見ても、南国では空や海の色と合う鮮やかな暖色が好まれ、北欧などでは色みを抑えた寒色系が好まれる傾向にあります。このように、環境によっても色の嗜好は左右されるのです。
目の色によって見え方が変わる
人間は人種によって目の色が違い、それによって光の感じ方や色彩感覚が影響を受ける場合があります。光の感じ方はメラニン色素の数によって変わります。メラニン色素は黒茶色をしていて、太陽光に含まれる有害な紫外線から肌や目を守ってくれる役割があります。
メラニンが多く含まれる、目の色が黒いアジア人より、目の色が青い白人は2倍眩しく感じているそうです。そのため、国によって電気の明るさが違ったり、白人の多くの人がサングラスをしていたりするのです。このような眩しさの違いにより、色彩の好みが変わることがあります。
文化の違い
歴史や文化によっても色へのイメージが変わることがあります。たとえば日本では、西暦603年に聖徳太子が作った官位制度「冠位十二階」と呼ばれるものがあります。冠位十二階は「徳・仁・礼・信・義・智」の儒教の徳目で分けられたもので、「紫・青・赤・黄・白・黒」の冠の色に、それぞれ濃淡をつけ、大・小をつけて区別しました。
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大徳■ 小徳■ 大仁■ 小仁■ 大礼■ 小礼■ 大信■ 小信■ 大義□ 小義□ 大智■ 小智■
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その中で一番上の官位で尊いとされている色が「 紫 」だったため、今でも日本人の中で優雅な色というイメージが強いという説があります。このように、歴史的背景から色へのイメージが変わることがあるのです。
次回はこのコラムの後編をお送りいたします!お楽しみに!