「Webコンテンツはもうダメだよね」にSEOのレジェンドが反論【海外情報】

「もうWebコンテンツに価値はない」――という意見に対して、SEOのプロフェッショナルであるランド・フィッシュキン氏(Rand Fishkin)が持論を展開したことが話題となっていたので当コラムにも掲載させていただきます!

「もうWebコンテンツに価値はない」
――こうした意見に対して、SEOのプロフェッショナルとしても名高いランド・フィッシュキン(Rand・Fishkin)が持論をツイッターで展開した。



“「コンテンツ ショック」や「コンテンツ飽和状態」のようにコンテンツの価値が下落しているとウェブマーケティングの世界で騒がれている。”


コンテンツマーケティングやソーシャルメディアの隆盛で、オンラインにはコンテンツがあふれ返っている。それによって、企業がマーケティング目的でコンテンツを作ることの価値が下がっている――そういったことが方々で言われるようになった状況を受けての発言だ。


“「いまだかつてないほどに多くのコンテンツが出現し、そのなかで際立つのは難しい」という意見には僕は賛同する。しかし、「コンテンツの価値が減少している」という意見には強く反対する。”


世界中のより多くの人がオンラインで今までよりも多くの時間を費やし多くのコンテンツを利用している。少なくともあと20~30年はこれが当てはまるだろう。

フィッシュキン氏は、コンテンツが多すぎてコンタクトポイントを作るのが難しい状況である点は認めている。しかし、それでもユーザーがコンテンツに触れて消費しているのは間違いないのだ。



“僕の考えでは、難易度が増しているのは主に次のような理由による。

☞より多くの競合

☞コンテンツ利用の習慣の継続的な変化(何を利用・いいね・シェアするかと、どのようにそうするかの変化)

☞コンテンツ利用者の間における、ごみコンテンツを見分ける能力の向上(過去数年よりもごみコンテンツをすぐに見分けられ、そういうコンテンツに近づかないようになっている)

「フェイスブックの利用時間がやや減少」や「去年はグーグル検索からのアクセスが2.5%少ない」といった記事を目にしても、それはコンテンツ利用が全体として下降したことを意味してはいない(実際に、写真撮影やコンピュータに費やす時間を僕たちは減らしていない)。

どこでどのようにしてコンテンツが利用されているかが変化しているかを示しているに過ぎない。”
 

​一見すると「ネットユーザーのコンテンツ利用が減少している」ことを表すかのような調査データが発表されるたびに、「コンテンツは死につつある」などと言う人がいる。しかし、大切なのは個々のプラットフォームの状況変化ではない。

フィッシュキン氏は、「グーグル」「フェイスブック」といった個々のチャネルにフォーカスしすぎた考えに対して次のような警鐘を鳴らし、 マーケターとして本来取り組むべきユーザーを見るべき だと警告している。


“コンテンツマーケッターは、「パックが向かっている先にめがけて滑る」必要すらない。単に、パックが今あるところに向かって滑ればいい。※1

新しいチャンネルは登場し続けるし、古いチャンネルでの新しい機会は出現し続ける。適切なユーザーに向けた適切なコンテンツは、今日(こんにち)ではこれまでにないほどに大きな価値をもたらすことができる。

※1筆者注: アイスホッケーにたとえた表現


「パックが向かう先にではなく、今パックがある場所に向かって滑ればいい」というメッセージは、SEOにおいて言われる「いまのグーグルに最適化するのではなく、グーグルが理想とする状態を想定して最適化する」という点と背反しているように見える。

しかし、彼が言っているのは「今のグーグルを見るか、グーグルの向かう先を見るか」というSEO施策の話題ではない。「 いまのターゲット顧客のメディア接触行動を見る 」ということだ。

「適切なユーザーに向けた適切なコンテンツ」という表現は、デジタルマーケティング業界で言われる「 適切なターゲットに、適切なタイミングで、適切なメッセージを届ける 」という根本の考え方に通じるものがある。

40万人以上のフォロワーをツイッターで持ち、コンテンツマーケッターとしても超一流のフィッシュキン氏の言葉だけに重みがある。

SEOにおいてもコンテンツは今後も決定的に重要だと考えていて問題はないだろう。もしうまくいっていないのであれば、ユーザーを適切に理解できていないか、コンテンツを適切に作れていないかだと考えるべきではないだろうか。

 

WEB担当者Forumにて鈴木謙一氏の記事より
https://webtan.impress.co.jp/e/2018/02/23/28437

 ユーザーを適切に理解したコンテンツ作り 

これは基本中の基本ではありますが、ここを差し置いて仕組みの問題に囚われるのは改めて危ないと実感できますねよね。

3月に入り花粉シーズンの時期に入ってきましたが、たとえるならば、

 ティッシュ配りはくしゃみで苦しそうな人に適切なタイミングで配ろう 」ということですね!!!yes
 


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